歴史的建築物をアートで再生ふくしごとと教育機関で取り組む障害者アートSDGsプロジェクト
九州大学箱崎キャンパス跡地で80年の歴史をもつグラミンクリエイティブハウス(略称GCH)。歴史的建築物の活用から解体の別れを惜しむパーティまでプロジェクトの概要を記録しました。障害者も健常者も境界なく1つの目標に向かって完成したプロジェクト。2011年完成し、2015年4月に開催されたグラミンハウスのお別れイベントの様子をご覧ください。
「壁画プロセスこそが、ソーシャルビジネスの形そのもの」SBRCエグゼクティブデレクター 岡田教授
SDGsへの取り組みをお聞かせください
SDGsと聞いて捉え方は様々です。それは一人ひとりや企業それぞれのできることに委ねられているから。ふくしごとは、多様な人たちとの関わりから「働きがいも経済成長も」を実現していきたいと考えています。企業や行政の皆様のSDGsへの考えや具体的な取組みをお聞かせください。ゆたかなしごとを生み出し、一緒に働きましょう。ふくしごとへ問い合わせる🙆
SDGsをアートで形に
ふくしごとが「九州大学」さんとできたSDGsなこと。
アートの活用を通じて歴史的建物をより魅力的な空間へ再生し、障害のある人が働きがいのある仕事で収入を得る循環を作ります。
障害者アートを含め、多様な人々が関わる空間づくりに重要な企画づくりとディクレション。
障害のある人とない人が入り混じり、同じ場所で同じ時間を共有して達成したこのプロジェクトの形態は、ふくしごとが目指すソーシャルビジネスのカタチそのもの。
-
Point.1障害のある人と共に作品をつくるプロセス事態が価値になる
-
Point.2キュレーションにより普段生まれない関係性をデザインする
-
Point.3多様な関わりから豊かな場と体験を生み出す
-
- 主催:
- 九州大学SBRC
-
- 企画運営:
- 日々のてまひま
-
- 空間デザイン:
- ダイスプロジェクト
-
- アーカイブ映像:
- 泉山朗土(voxgraph)
メンバーの振り返り
-
ユヌス&椎木ソーシャルビジネス研究センター 岡田昌治教授 SBRCエクゼクティクティブディレクター 「障害のある人が描いた絵’だからではく ‘素晴らしい絵」
障害のある人が描いた絵’だからではく ‘素晴らしい絵だったから彼らの絵を選びました。アーティストとしての能力を認めて採用したのです。障害者として一括りにするのではなく、ひとりの個として考えた時に、ひょっとしたらすごいアーティストがいるのではないか。アーティストとして十分生きていける人、自立できる人を探したかった。
-
工房まる 吉田修一さん[施設長] 「障害のある人もない人も交じり合うプロセス」
このプロジェクトを振り返り、工房まるだけでは、このような仕事は絶対にできません。しっかりしたマネージメントと、丁寧なサポートがあったからこそ完成できたんです。九大関係の方もアナバプロジェクトも工房まるも、ただ‘壁画を完成させること’だけを目標に一丸となって取り組んだ。その過程で、みんな心が豊かだったはずです。それは障害のある人も含めたチームになっていたから。ある意味この社会が目指すべき関係性を、ひとつ形にした仕事だったと思います。
-
ふくしごと 橋爪大輔[代表] 「特別ではなく、日常のいろんな場面で生まれていくことが大事」
社会と福祉が分かれるのではなく、障害のある人もない人も共に交じり合っている社会こそが、HIBIGEIの目指す社会のカタチ。このようなプロジェクトが特別な時に行われるのではなく、日常のいろんな場面で生まれていくことが、共生社会を実現させることに繋がる。岡田教授からソーシャルビジネスの話をたくさん伺ったことがも僕らがこの事業に取り組むきっかけにもなりました。